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Chih-yu Shih教授(台湾国立大学、龍谷大学アフラシア研究センター客員研究員)の編著本China and International Theory (Routledge)が刊行されました。

お知らせ
2019/04/30

Chih-yu Shih教授(台湾国立大学)が編著者としてChina and International Theory: The Balance of Relationships をRoutledgeより上梓された。Shih教授は、アフラシア研究センターの客員研究員でもあり、この度、新たな研究を発表されたことについて、Shih教授はじめ、同書の執筆者の皆様に心からお祝い申し上げたい。同書の執筆者には、同じくアフラシア研究センターの客員研究員でもある池田丈佑教授(富山大学・准教授)と同兼任研究員であるChing-Chang Chen教授(龍谷大学・准教授)も含まれている。同書の詳細については、以下のURLをご参照ください(〈https://www.routledge.com/China-and-International-Theory-The-Balance-of-Relationships/al/p/book/9781138390508〉)。

Shih教授は、批判的国際関係理論、知の考古学、カルチュラル・スタディーズなどを主導する国際的な権威である。China and International Theoryは、「関係性(relationality)」という複雑な観念を包括的に扱っている。Shih教授の「関係のバランス(balance of relationships)」の理論は、行為者が他者と遭遇する際に、一連の対立を引き起こす二項対立(自己/他者、われわれ/彼ら、国内/外国、等々)において、つねに行為するものだという主流の国際関係理論の想定に対して、行為者は、さまざまな類似性を想像することを通じて関係を結ぶことを示している。「関係のバランス」理論は、一般的であるにもかかわらず、正当に認識されていないそうした関係性の必然性を明らかにするものである。「関係のバランス」理論が強調するように、相互に結びついた社会的存在としての諸国家は、特に二国間関係の場面において、安定的で長期的な関係性を維持するために、自己抑制を行う傾向がある。単に、他国の軍事力の増強や予測される脅威に反応するというのではないのである。安定的な「関係(guanxi)」を追求することは、中国の外交政策を理解するための鍵であるだけでなく、国際関係理論を異なるかたちで理論化するための重要な要素でもある。この意味で、今回上梓された同書は、非暴力的であり、かつ、持続性のあるウェストファリア体制のオルタナティブを追求しているグローバル政治に関わる研究者や実務家の人々にとっての基礎文献となるだろう。

なお、China and International Theoryの出版は、アフラシア研究センターの過去の研究業績に部分的に基づいている。過去の研究業績には、清水耕介教授(2009)とChing-Chang Chen 教授(2012)らがAfrasian Working Paperに発表した研究論文が含まれる。Critical International Relations Theories in East Asia (Shimizu 2019)の刊行につづき、今回の刊行によって、アフラシア研究センターが日本国内のアカデミズムの枠にとらわれない研究を行っていることを示すとともに、世界で展開されている重要な学術的な論争場を形づくることに貢献できたことを非常に光栄に思う。

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