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1班の活動

第1班第2回国際ワークショップを開催しました。

1班の活動
2013/04/01

第1班第2回国際ワークショップ in the Philippines (2013年2月3-6日)

“International Migration Issues from the Sending Country (Philippines) Perspective”

 

2013年2月3日から6日にかけて、フィリピンにおいて第1班国際ワークショップを開催しました。今回のワークショップでは、フィリピン大学との合同リサーチフォーラムとともに、フィリピン人移民の管轄を行う政府事務所Commission on Filipinos Overseas、およびフィリピンにて活動するNGOを訪問した。

 

2月4日にはフィリピン大学の第三世界研究所との共催で、「国際移動のガバナンス」をテーマに合同フォーラムを行った。そこではJorge Tigno氏(フィリピン大学ディリマン校)が移民のガバナンスに関してのフィリピンでの現状に関する報告をおこない、Habibul H. Khondker氏(第1班研究員、ザイード大学)は移民ガバナンスについての理論的検討と国際的なレベルでの取り組みについて報告をおこなった。両名の報告に対して三名のディスカッサントが応答を行い、他の参加者からの質疑も交え、特に国際移動の「管理」はいかに困難なのか、ガバナンスの主体は誰なのか、といった問題をめぐって有意義な議論・意見交換の機会を持つことができた。

 

CFOの訪問では労働や結婚での移住予定者へのカウンセリングやガイダンスの見学と、担当者からCFOの活動内容および直面する様々な問題などについてお話を伺い、また議論を交わすことで、国外へ移動するフィリピン人の労働・生活状況や権利を出来うる限り促進するために政府レベルでの取り組みの持つ可能性や課題、NGOなど他のアクターとの協調の重要性などを知ることができた。

 

Maligaya House (Japanese Filipino Childrenを支援するNGO) の訪問では、日本へ働きに行った女性たちの帰国後の困難な生活や日本人を父親に持つ子供たちのおかれる状況について話を伺い、日本側に彼らへの法的な支援のプロセス、支援活動が直面する問題に関して現場で支援活動する人の経験を聞くことができた。とくに日本での法改正以降、こうした子供たちが日本国籍を取得することが可能になったが、日本人の父親を探し、子供の存在を認めてもらうことが容易なことではないと担当者は強調した。

 

5日には海外移動者の多い村や彼らの建てた家の立ち並ぶ「リトル・イタリー」と呼ばれる区域、移民の資金で運営されている生協マートを訪ねた。また、ラグナ州のローカルコミュニティで活動するNGO(Atikha Overseas Workers and Communities Initiative)に赴き、担当者に海外で働くフィリピン人たちと残された家族双方の経済リテラシーの育成、残された家族の生活状況の調査、そしてローカルコミュニティによる地域の経済インフラ整備の支援といった活動について話をしていただいた。特に、国際移動は送出国にとって経済的な利益とともに社会的なコストも大きいこと、母国に残された家族は海外からの仕送りに依存しがちであり、長期的な活用よりも短期的な消費に使われがちであること、そして政府(自治体も含めて)と市民社会の架け橋として、NGOが重要な役割を担いうるということが強調された。海外からの送金が残された家族によって計画的に使用され、地域の発展と結びつくためには、地域の社会・経済環境の改善とともに子供たちや家族のためのFund management system、そしてfinancial educationが重要な課題となっていることを具体的な活動事例から知ることが出来たことは貴重な機会であった。

 

今回の国際ワークショップでは、40年も続いているフィリピンの労働移民の移動をめぐってはいまも多くの課題があり、労働移民への行政のオリエンテーションや、ローカルコミュニティでの教育・持続可能な支援プロジェクトなど、人の国際移動をめぐる送出し国の様々なステークホルダーの複雑な関わりについて、多角的な観点から情報収集ができた。

 

(今回の国際ワークショップの報告は、研究シリーズとして刊行されました。)

 

フィリピン写真セミナー.JPG

フィリピン写真マリガヤ.JPG

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