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3班の活動

第3班2011年度第4回研究会を開催しました。

3班の活動
2012/04/18

<第3班第4回研究会>

Higher Education and Multiculturalism

高等教育と多文化主義

 

  ●日時: 2012年1月23日(月)13:35~16:50(3~4講時)

  ●場所: 龍谷大学瀬田学舎智光館B1階103共同研究室

  ●報告者:

     報告1(13:45~14:10):Prof. Jerry Eades (Ritsumeikan Asia Pacific University)

“Multiculturalism and Academic Administration”

 

     報告2(14:20~14:45):Prof. Robert Aspinall (Shiga University)

“The Risky Business of ‘Study Abroad’: Individualization,

       Globalization and Crossing the Japanese Border in Both Directions”

 

     報告3(15:25~15:50):Prof. Greg Poole (Doshisha University)

“Issues of Critical Pedagogy”

     報告4(16:05~16:25):Prof. William Bradley (Ryukoku University)

          “Multiculturalism and the Japanese University: Theory and Messy Practice”

 

   ●内容

報告1

 

3班4回研究会①.JPG

ジェリー·イーズ氏(アジア太平洋大学)は、多文化主義と高等教育の基盤形成に関する可能性について、立命館アジア太平洋大学(以下APU)をモデルとして報告を行った。

APUは立命館大学と大分県、そして別府市とが共同して2000年に設立された。APUはスタッフ(職員や教員)と学生の半分が他の​​国から選抜され、日本独自の国際的な大学を形成することをコンセプトとしている。設立の目的としては21世紀のアジア太平洋地域の研究を開発し、将来アジア太平洋地域のリーダーとして活躍する人材を育成することであった。 現在のAPUは当初の理念やコンセプトがほぼ達成され、院生やスタッフの海外からの割合も40~50%に推移している。また日本の他大学からも「国際化と大学教育」のモデルとして注目されている。

イーズ氏は多文化化に向けたプログラム、例えばICT(情報通信)、言語、国際戦略、環境と健康、観光を促進すると同時に、大学における異文化間の交流をさらに深めていくと指摘した。最後に多文化主義と教育については、APUでは学生が自由に交流し、多様な言語を使用しながら彼/彼女ら自身で大学の多文化化を実践していることを紹介した。

しかしこうした実践の場を提供するためにも、言語の多様化や国際化に向けたコースについて大学側が運営していくことが重要であるとした。

 
 
報告2

ロバート·アスピノール氏(滋賀大学)は、個別化とグローバル化の視点からみた日本の留学制度の課題について報告を行った。

世界的にみると海外の留学生は増加しているのに対して日本人学生による留学は停滞している。また日本を訪れる留学生の数は1980年代の誘致に向けた計画においては成功したが、今後大幅な増加のための計画は策定されておらず課題が多い。

政府の立場としては留学生の引き受けと海外への送り出しについて積極的な呼びかけをしている。しかししばしば二種類の課題が浮上している。まず、機関レベルでは、ほとんどの場合、大量に海外からの留学生を受け入れているにも関わらず、留学生の研究をサポートすることや、事務的な面で彼/彼女らを支える基盤ができていない。第二に、個々の日本人学生とその家族の留学に対する態度は消極的である。これらの結果から、日本と経済発展上類似した国とを比較すると、日本の留学制度は国際化に遅れていることが指摘された。

 

報告3

グレゴリー・プール氏(同志社大学)は、国際化に伴う日本の課題として、文化の境界を簡単に定義してしまう日本の教育について批判的検証を行った。

日本における近年の国際化教育は、①多様性②アイデンティティ③国家の誇り④経済という4つの部分と直接的に対応するような形で議論されている。しかし日本の高等教育機関における"国際"のプログラムは現実とレトリックとが相互に交じり合いながら"グローバル化"が進められており、同様に多くの伝統的な大学教育の批評についても検討されなければならない。

この概念を考えると、文化の境界を定義することから離れて、国家の境界を越えて学ぶ学生の立場からこの概念を再解釈する必要がある。その際にブラジルに出自を持つ哲学者フレイレ(Freirean)が提示した批判的教育学を紹介し、その中で彼が主張した国家の境界を越えて"世界を読む"(フレイレ1987)ことが重要であると指摘した。このような視点から、国家の文化的アイデンティティにリンクされていない知識を再度構築する必要があることを述べた。

 

報告4

ウィリアム·ブラドリー氏(龍谷大学)は日本の高等教育の実践が上手く機能していない一つの要因は、多文化主義に関する理論的な説明がまだ成されていないことにあると指摘した。

近年多文化主義という言葉はあまり使われず、多文化共生等新たな言葉が多文化を説明する際に使用されている。しかし多文化主義に関する理論的な説明についてはやはり多文化主義の歴史的な発展過程と、それらの発展過程において生じた概念から理解する必要があることを強調した。そこでブラドリー氏は、アメリカの公民権運動に端を発する多文化主義の歴史的な課程、或いは概念的な問題を紹介し、21世紀後半​​に生じた多文化主義と現在との歴史・概念的な交錯について理論的に説明した。多文化主義の起源を追いながら、ポストコロニアリズムやコスモポリタニズムとの関係についても言及した。

大学教育と多文化主義に関しては、多文化主義の理念を捉えなおしつつ、①大学の使命②国際化と多様化に向けた取り組み(グローバル30等)③カリキュラム④研究という4つの視点から実践していかなければならないことを指摘した。

3班4回研究会②.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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